交流会


2018年7月27日(金)から2018年7月30日(月)にFOS海外交流会を開催しました。6回目となる今回の開催地はアメリカ西海岸ロサンゼルス、The Westin Bonaventure Hotel & Suites , Los Angelesです。今夏、日本では体調不良をきたすほどの猛暑が続いていましたが、ロサンゼルスは気温が上がっても湿度が低く大変過ごしやすい気候でした。晴天にも恵まれ4日間の日程を無事に終えることができ安堵しているところです。
奨学生の参加者は財団が奨学支援を開始した2009年度の最古参の方から2017年度に採択されたフレッシュマンまで過去最高人数となる55名でした。(交流会参加者一覧はこちら)毎年たくさんの奨学生の方に参加して頂き事務局としても嬉しい限りです。
今回のゲストは2014年にノーベル物理学賞を受賞された中村修二先生です。現在、中村先生はカリフォルニア大学サンタバーバラ校教授として教鞭を執られるだけでなくLED照明開発のベンチャー企業Soraa,Inc.を立ち上げられ世界中を飛び回る大変ご多忙な生活を送られています。中村先生には交流会2日目の午前中に、研究者として歩んで来られた様々な体験やLED証明開発のエピソード等をご講演頂きました。また、午後には討論会が開催されましたがそちらにもご参加頂き貴重なご意見を頂きました。
 
交流会のスケジュールは以下の通りです。




7月27日(金)
ホテル : The Westin Bonaventure Hotel & Suites, Los Angeles
      (404 South Figueroa Street Los Angeles, California)
各自チェックイン


19:00- 顔合わせ夕食会
「 LA prime 」 (The Westin 35階)
当財団で後援している米国大学院学生会の設立者で元代表の小野雅裕さんが奥様と3歳の娘さんと共に参加して下さいました。
(現在の代表はFOS2014奨学生の南出将志さんです。)
                
        手前のテーブル奥が小野さんファミリー           夕食会の様子


7月28日(土) ホテル会議室内にてミーティング


10:00- 交流会開会の挨拶 益田業務執行理事より
            


10:30-
中村修二先生のご講演、質疑応答

中村先生の講演の内容をFOS2012奨学生の西田祐木さんがレポートにまとめて下さいました。
                


12:00- 昼食


13:00- 引き続き中村先生との質疑応答&討論会
討論会のテーマ「博士人材はいかに活用されるべきか」

司会進行はFOS2015年度奨学生の久門智祐さん、書記はFOS2017年度奨学生の古賀祐海さんが担当でした。討論会については久門さんと古賀さんが詳細をレポートにまとめて下さいました。
  
  


15:15- 奨学生研究発表(口頭発表1)
奨学生研究発表(ポスター発表1)

当財団がサポートしている奨学生の研究分野は幅広く、理工系分野、生命科学分野、経済・経営分野と多岐に渡っています。専門やバックグラウンドが異なる参加者に自身の研究を要領よく理解してもらうよう皆さん工夫を凝らしていました。


18:00- ホテルロビー集合、バスで夕食会場へ移動
19:00- ディナークルーズ “Zumbrota”

夏の交流会恒例のディナークルーズです。今回は参加人数が多かったため貸切りでのサンセットクルーズとなりました。停泊している船の数が6,000艇以上という世界最大級のヨットハーバー、マリーナ・デル・レイから出航です。空と海の青色とヨットの白色のコントラストが鮮やかでした。この日は幸運にも美しい夕焼けを眺めた後に輝く満月も鑑賞することができました。美味しい食事と生演奏を楽しみながら参加者の会話も弾んだことと思います。
           
           
(下船後バスでホテルに戻る途中にグリフィス天文台へ立ち寄る予定でしたが、付近でイベントが開催されていたようで駐車場が満車となっており、残念ながら夜景の名所への訪問は叶いませんでした。)


7月29日(日) ホテル会議室内にてミーティング


10:00- 奨学生研究発表(口頭発表2)
11:45- 奨学生研究発表(ポスター発表2)
昨日に続き奨学生の研究発表が行われました。


12:30- 昼食


13:30- ロサンゼルス散策

グループに分かれて観光に出かけました。サンタモニカやベニスビーチを訪れた奨学生が多かったようです。
           


19:00- 夕食
「71 ABOVE」(U.S. Bank Tower 71階)
ダウンタウンにある超高層ビルUSバンク・タワーの最上階のレストラン で最後の夕食会が開催されました。ロサンゼルスの絶景パノラマが360度 一望できるとても贅沢な空間でした。
           


7月30日(月) 朝食後、解散


以上、4日間の日程で交流会は終了となりました。
参加した奨学生からミーティング終了後のアンケートへ寄せられた声を一部抜粋してご紹介します。

●口頭発表について
「みなさん素人には理解しにくい研究について非常にわかりやすく説明していて、どの発表も面白かった。」
「様々な分野の発表があり、勉強になった。」
「全体的には良い構成だと思ったが、長めの発表と短い発表を織り交ぜても良いかなと思った。(Ph.D.を取った人は長め、途中の人は短め…等)」

●ポスター発表について
「専門分野の学生同士で口頭発表よりも議論できるところがよい。」
「多くの研究に触れることができる。」
「Lighting Talkがあるとよい。」

開催時期や講演してほしいゲストの先生についても様々な希望を頂きました。今後の参考とさせて頂きます。

最後に、今回の研究発表の企画を担当して下さった奨学生の皆さんをご紹介します。FOS2014年度の南出将志さん、2015年度の久門智祐さん、2016年度の吉永宏佑さん、2017年度の古賀祐海さん、塚本紘康さん、馬渕祐太さん。討論会企画にご協力頂いた2014年度岡本尚也さん、2016年度の武田悠作さん、2018年度大岸誠人さん。お忙しい中、ご尽力頂き本当にありがとうございました。

来年の交流会開催の候補地はニューヨークです。奨学生間の活発な交流の場として有意義な時間を過ごしてもらえるよう事務局一同努力して参りたいと思います。
(記:事務局 近藤幹子)