わが国の科学技術は、絶え間ない研究によって急速な進歩を遂げ、現在においてもそのスピードは緩むことなく続いています。しかし、わが国が科学技術先進国として世界に貢献するという使命を果たすためには、更なる高度な研究開発が進められることが期待されております。
特に情報技術(IT)の分野に注目してみますと、わが国における研究は他の先進諸国に遅れをとっており、一層の研究の推進の必要性を強く感じております。また、わが国においては限られた研究費をもって研究を続けている研究者が多く見られる現状にあり、優れた研究を行った研究者も、その成果が必ずしもすぐに報われる現状にありません。
そこで新たに財団を設立し、情報技術(IT)に関する研究について顕著な功績のあった者の褒賞及び情報技術(IT)に関する履修又は研究を行う外国人留学生と日本人留学生に対する奨学金の支給などの活動を通じて、優れた研究活動等を広く支援し、わが国の科学技術の発展に広く貢献したいと考えております。そしてわが国が科学技術先進国として発展することにより、近隣諸国の経済発展に寄与し、広く社会に貢献したいと考えております。
当財団の設立者である船井哲良は、昭和36年の船井電機株式会杜の設立以来39年間、情報通信機器、映像機器、電化機器の製造販売に従事してまいりました。今後のわが国の科学技術の発展に、大いなる飛躍を期待し、またその一翼を担えることを幸いと思う次第であります。
以上、公益財団法人船井情報科学振興財団の設立の意図を述べ、設立趣意書とします。
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